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2017年07月25日
賃貸管理の舞台裏

テナント物件開発担当者の来訪


埼玉県内の営業所から当社の営業エリアにテナント用地情報を取りに来られる開発担当者がいらっしゃいます。土地の広さは数百坪から数千坪の希望で幹線道路沿いの立地。

もう、地主さんに会ってきた?


土地の立地と広さが候補にのぼったので、謄本を調べ、一人の地主様自宅に挨拶に伺ってきたらしいのです。(それは、当社で仲介管理しているテナント物件なのですが)流石に地主様の親族にそこは当社に契約管理をお願いしているから、と言われたらしく当社への訪問になったらしいです。そこは土地の一部をテナントさんの親会社が所有しているのですが、連絡先(電話?)が不明なので、当社に契約中の土地全体を一括購入して開発する案件に協力可能か打診頂けないか、とのお話でした。

相手の事情はお構いなしで、調査に協力させたいという姿勢が良く分かりました。

しかし、当社は地主さんの事情もテナントさんの事情も良く存じ上げています。昨年に過去30年の取引を総括して契約更新するか解約するか議論のあった取引でもあります。特にテナントさんにとっては、紆余曲折の結果、逆風を受け止めつつ営業継続していくことを社員一丸となって決意した経緯もございます。そのような状況下での今回の突然の訪問とお願いに対して、どう判断すべきか?

悪いけれど、今は現契約を外部の力で動かしたくない


開発の担当者には悪気は無いのでしょうけれど、私にとっては少し神経に障った今回の申し出でした。

{御社の立場とあなたの立場は同じ不動産業者としてよく分かる。テナント会社からの依頼があるから土地情報を求めるため独自に所有者調査を行う事にも異議は無い。だけれど、現に見れば、まだ、テナントさんは営業中じゃないか。あなたの見方でその業界は斜陽産業と言うけれど、現実には営業している「売り物になっていない不動産」について、地主さんに「売って貰えるか」と聞かせるのは、その返答次第で価格条件を検討するということでしょう。}

{それは、現在の契約を維持することに誠意を見せている貸主・借主双方にとって、失礼な質問だし、私はそれを契約更新に携わった人間として行いたくないな。}

頭の中でそんな考えを巡らしながら担当者の表情を見ていました。深刻そうな顔はしていませんでしたので、「今は現在の契約を外部の力で動かしたくないんですよ。」と返事しました。

機が熟せば自然とそのような取引の力が働いてくる


別に神仏を頼むというわけでは、ないのですが、不自然に契約を動かすとろくな事にならないと思うのです。(そのような経験もしてきたので)

現在は動かしにくくても、時が経てば、自然に機が熟して何となく取引の形を変えていく環境が出来てくるのです。ですから、生きのいい、元気な営業担当者が来ても、人と人のつながり関係を思い出して整理すれば、間違わない判断が出来ると信じています。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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