(本店)09:00 - 17:00(花崎店)09:30 - 17:30
(本店)月曜定休(花崎店)木曜定休
2017年07月22日
仲介現場の舞台裏

用地取得媒介の舞台裏


いわゆる「地上げ(転売を目的とした土地購入)」はやりませんが、官民共同のプロジェクトで用地取得の媒介活動を今から10年前に行った事はあります。

対象予定は特定済で地権者は合計7名、どうする?


取得希望者である会社さんから行政企画部門に既に打診を行い、開発許可取得、農地転用に道路の付け替えも含めて、手続き上の根回しは済んでいました。そこに、いきなり私が招かれて「用地取得の交渉担当をお願いします」と依頼されたわけです。

取得対象の土地は青々と稲穂が風にそよぐ田んぼ。合計面積は1町余り。地権者数は7名。特別に代表を選出してくれる事は期待できません。当時、面識のある地主さんはゼロ。かすかな望みは、当社が不動産業を始める前の農業用具小売店時代の取引先であったであろう事くらいです。

足を使って1軒1軒訪問して話を聞いて頂くことから始めるしかありませんでした。

初めから拒絶はされなかったが…


幸い、当社の昔からの「屋号」を使って自己紹介していきますと、話だけは聞いてくれました。挨拶と世間話から始めて、「当社が購入する話ではなく、公益性のある企業が市の雇用と経済の発展のために進出したいというお話なんです。」と持ちかけました。

7名中、4名は他の地権者も同意するなら売っても良い、との反応でしたが、1名様からは、激しく拒絶されてしまいました。

高齢の地主さんでしたが、数十年前にも自分の田んぼをやむを得ず数反売っているので、もうこれ以上土地を減らしたくない、と言うのです。ご本人は高齢で自分では耕作していません。他の人に稲を耕作してもらっています。農地を継ぐご子息もいないようです。でも、「もう二度と来るな。」と言われ、あきらめざるを得ないでしょうか?

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
arrow_upward