(本店)09:00 - 17:00(花崎店)09:30 - 17:30
(本店)月曜定休(花崎店)木曜定休
2017年07月17日
仲介現場の舞台裏

相続した空家物件の売却相談(その一)


相続した空家或いは誰かが相続しなければならない空家に関する相談が最近増えています。まず相続人が複数人いる場合は、相続が発生してからできるだけ早期に誰が相続するかを決めなければなりません。

その相談者は遺産分割案も決め、空家を買い受けたい知り合いもいるというのですが…


遺産分割案は相続人が兄弟二人のみなので、二人で2分の1ずつ共有にする案で話し合いがついた模様。しかも、相談者の知り合いが「どうせ、きみは実家に帰って住む気持ちがないだろうから、私に売りなさいよ」というオファーもあるらしいのです。

遺産分割案も決まり、売却先もおよそ決まっている状況だとしたら、当社に相談に来店された目的は何なのでしょうか?

初めての不動産売買なので直接取引のリスクも確認しておきたい


物件の概要を伺うと、市街化区域の宅地と築年数が古い建物です。購入の意向がある、お知り合いは建物を取り壊すまで所有者に行って頂き土地のみで売買を希望されており、相談者はこれも知り合いの工事業者に建物取り壊し撤去工事の見積もりを依頼しているようです。

「売買価格については、既に合意されているのですか?」→「いや、それが、知り合いとは言え、あまり相場からかけ離れた安値だったり、高すぎるのも自分としてはその後の付き合いに影響が出るのも何か嫌ですから。」(なるほど、難しい取引相手とも考えられるでしょうかね。)

「隣地との境界を確認したり、土地全体測量はなさるのですか?」→「いや、その点は後々のために、しかり記録を残しておきたいと思っているのですが、測量士さんとか頼めますか?」(やはり、最低限確認すべき不動産の情報項目は把握されていないようです。)

当社からは、個人間の不動産売買直接取引は違法ではありませんが、双方の権利と義務が細かく規定されている契約書の作成と建物取り壊し後の土地に関する「瑕疵担保責任」の規定についてどう取り決めるかを直接話し合い出来るかが懸念されますね、と助言申し上げました。

売買価格の合意が本件取引上の「肝」になりそうなのですが、「仮に知り合いと価格条件で折り合えなかった場合は、その方以外に売却する事も考えていますか?」と伺いますと、考えながら「できる限り、知り合いに譲ってあげたいのですが」というお考えでした。

当社が媒介業者として業務委託されれば取引をサポートいたしますが、それも相手方のご意向次第で相談者がどうお考えになるかでしょう。何となく、本案件は事が進むのにとても時間がかかるような予感を持ちました。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
arrow_upward