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2017年07月13日
仲介現場の舞台裏

告知有り成年後見人の売り物件


告知事項有りは所有者に問題がなく、しかし所有不動産の近辺に心理的負担を生じさせる要因が生まれている事項。成年後見人は所有者本人の認知能力不足による対策ですが

現地調査をしたら、近所にある建物が…


だいぶ前に貸家数棟のオーナー様から「今の入居者が退去したら建物を取り壊して更地として売却を手伝ってほしい」との意思表示がありました。早速、物件概要書を作成し現地調査に行ったところ、物件土地の隣ではないものの、近くに「それらしき」事務所の建物があるではないですか。しかも「雰囲気のある外車」が建物敷地内に駐車しており、いかにもいかにもであります。業者のネットワークでその建物所有者と反社組織の関係を聞いてみると、どうもこれは告知事項有りに分類せざるを得ない物件のようです。当然、それは所有者のあずかり知らないところで起きた「周辺環境の変化」なので、この特殊状況をオーナー様に報告して「売買には情報公開の範囲を工夫して行う必要があり、また価格も通常の取引相場より減価の可能性が高いことをご理解ください」と説明し了承を得たのですが…

所有者が要後見状態になってしまった


今度は次回の面談で価格条件等を打ち合わせようとオーナーに連絡をとってみたら、日によって意思表示が出来たり出来なかったりして難しい状況になってしまいました。親族と相談しましたが、心身の症状から不動産取引を行う場合、重要な場面で意思表示が困難になると契約自体が出来なくなるので、成年後見人の申し立てを行っては如何ですか?」と提案しました。裁判所に申し立ての手続き実務が出来る司法書士の紹介と必要書類等も説明したところ、さっそく司法書士と打ち合わせの面会をすることになりました。ところが…

親族の成年後見人申し立ては受理されず…


実は、オーナーのご子息が「自分が後見人になる」と意欲満々で他の親族も異議無かったのですが、裁判所の結論は弁護士事務所所属の若手弁護士を指名して後見人として推薦することになりました。ご親族としては初対面の弁護士先生に預金通帳等資産の開示を行うのはためらいもあったでしょうが、結局、裁判所の裁可に従わざるを得ませんでした。

このような次第で媒介依頼を受けた不動産が告知事項と成年後見人の登記までの手続き時間もあり、初めてのお話から約1年を経過してしまいましたが、何とか残された宿題は解決しなければ、と思い、各方面のネットワークで探索中です。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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