株式会社加須不動産
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2018年12月15日
仲介現場の舞台裏

運送会社解約後の土地活用問題

20数年運送会社の事務所とトラック格納車庫用地として貸し出していた土地が解約になりました。オーナー様と今後の活用について協議したところ…

賃貸借解約時の原状回復ができない!

明渡し予定期日を過ぎても、事務所(プレハブ平屋)とコンテナ1基に鉄骨製車庫が解体されないので、事情を聞いたところ、「実は大きい取引先への債権が焦げ付き、支払い債務が増え、資金のやりくりがつかず運送部門を廃業して関連債務の整理上、自己破産せざるを得なかった。今まで地代を支払い続けてこれたのが不思議なくらいで、他の副業収入から何とかやりくりしてきた次第。あと1ヶ月分の地代を支払うので、事務所と車庫はそのままで明け渡しますから何とか勘弁してください。」との説明。信じるか信じないかは地主様次第なので、その理由と原状回復免除付解約報告書を作成して頂き、オーナー様に報告説明するよりなかった。

損害賠償の提訴をするか?いやいやそれは…

オーナー様も20数年借り続けて頂いたその会社に対して原状回復できない事情を伺ったうえで追い打ちをかけるような提訴はできないし、「いやー、お金が無い人からはいくら訴えてもとれないですよ。」と現状を理解できる方だった。土地上に工作物があるままの状態で、どうしたら収益が上がるような活用ができるでしょうか?と質問があったので、1,同じ業界(運送、物流関係の法人)会社の賃借或いは売買を打診 2,分譲住宅デベロッパーに購入価格を提示して頂く 3、その他の活用(レンタルボックス用地)があれば 以上3種の観点から売買評価を比較して最良の選択肢を検討できるようにいたします。とお答えした。

問題は土地の形状、では更に提案を

対象土地の形状は西側6m公道に接道面が約14m。但し奥行きが間口の3倍ある不整形地である。この形状では分譲の区画割が難しく購入可能価格は低くなる。隣地所有者の登記名義人を調べたら、同じ地主様ではないか。だったら隣接の駐車場用地の一部を売却対象地に加算して全体として面積増の道路間口増で区画割がしやすい形状にすべき。

オーナー様にとって所有されている不動産の再整備と売却対象土地の資産価値を少しでも高めるのが仲介業者としての心得である。さらに本案件を前進させよう。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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