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2017年11月16日
仲介現場の舞台裏

ペット室内飼育による損耗リスク対策


建物賃貸借契約におけるペット室内飼育による建物の損耗リスクは、貸主が最も懸念する問題です。しかしながら現在の賃貸市場ではペット飼育可条件は利回りを上げるという視点もあります。

ペット飼育を認めるかどうか


基本的には、ペット飼育を許可した方が物件の競争力が上がり、賃料も上げられることが多いでしょう。ところが、ペット飼育を許可してしまうと、家屋内の柱や畳等が傷つけられたり、ペットの排泄物で建物内外が不衛生になったり、ペットの鳴き声などで近隣住民に迷惑をかけるなど、オーナーにとってもリスクは大きい物になります。そこで、ペット飼育を許可する場合でも、次の3つの工夫が必要です。

1,許可するペットの種類・頭数を特定する

2,敷金を多めに徴収し、原状回復費用について特約を設けておく

3,飼育の規則を詳細に定めておき、違反した場合に契約解除できるようにしておく

「飼い主の守るべき事項」詳細規定


「家主と地主」雑誌に紹介されていた、弁護士法人の提案するペット飼育を許可するための特約条項(飼い主の守るべき事項)案を以下紹介します。

第○条 飼い主は、次に掲げる事項を遵守し、動物を適正に飼育しなければならない。

基本的事項

ア、ペットは事故の居室又は管理組合等により指定された場所で飼うこと。イ、事故の居室又は指定された場所以外でペットにえさや水を与えたり、排泄をさせないこと。ウ、ペットの異常な鳴き声や糞尿等から発する悪臭によって近隣に迷惑をかけないこと。エ、ペットは常に清潔に保つとともに疾病の予防、衛生外周に発生防止等の健康管理を行うこと。オ、犬、猫には、必要な「しつけ」を行うこと。カ、犬、猫当には不妊去勢手術等の繁殖制限措置を行うよう努めること。キ、ペットによる汚損、破損、損害等が発生した場合は、その責任を負うとともに、誠意を持って解決を図ること。ク、地震、火災等の非常災害時にはペットを保護するとともに、ペットが他の居住者等に危害を及ぼさないよう留意すること。ケ、ペットが死亡した場合には、適切な取り扱いを行うこと。

他の居住者等に配慮する事項

ア、事故の居室又は指定された場所以外で、ペットの毛や羽の手入れ、ケージの清掃等を行わないこと。イ、ペットの毛や羽の手入れケージの清掃等を行う場合は、必ず窓を閉めるなどして、毛や羽等の飛散を防止すること。ウ、犬、猫等が自己の居室又は指定された場所以外で万一排泄した場合は、糞便を必ず持ち帰るとともに衛生的な後始末を行うこと。エ、犬、猫等を散歩させる時には砂場や芝生等(具体的な場所は、各集合住宅で定める)の立ち入りを禁止された場所に入れないこと。オ、廊下、エレベーター等では、ペットは抱きかかえ又はケージ等に入れ、移動すること。犬、猫には必要な「しつけ」を行うこと。カ、エレベーターを利用する場合は、同乗者に迷惑のかからないよう配慮すること。

この条項に違反した場合には、用法遵守義務違反を理由に契約解除の手続きを進めることになります。ただし、上記各事項に違反している場合に直ちに解除できるかについては、「ケースバイケースです」との事です。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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