株式会社加須不動産
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2017年11月15日
賃貸管理の舞台裏

賃貸住宅がゴミ屋敷に?


平屋建ての賃貸住宅が数棟ある現場で、隣の貸家に住んでいる人から報告があり、隣の住宅内がゴミだらけで住んでいる人に注意して欲しい、というものでした。

当社から何回も注意したが

借主は市役所の生活保護を受給して契約中の単身者です。当社から質問し室内のゴミ放置状態を認めたので、毎週ゴミ出しの日に排出し続けていけば片付くのだから、と説得しましたが、「最近、病気がちなので」「動けるようになったら」と、のらりくらりと躱し続けます。市役所のケースワーカーにも「ゴミを処分できないままの室内で生活し続けると火災のリスクも増え、近所の迷惑行為になるので、指導してください。」とお願いしました。

オーナーから契約解除の可能性も

相手が常識の通用しない相手だったらどうしたら良いでしょう?
警察や消防・保健所に通報する方法もありますが、「事件性がない」「民事不介入」ということで、あまり積極的に対応してくれないこともあります。

家主様に相談して、契約解除に相当する行為になるかどうかの判断を求めましょう。
重要なのは、ゴミの臭気等の問題は、個人の感覚ではなく、周りの人もみんな迷惑していること、実際の被害があることを確認した上で伝えることです。
実際に見に来て貰うのが一番だと思います。

ゴミの放置は、火災や有害物質の発生などにつながる危険があります。
賃貸借契約の内容次第では、オーナー様には、撤去を法的に要求することができるでしょう。多くの賃貸借契約書には、賃貸建物の使用方法について取り決めがあります。
『入居者は本物件またはその敷地内において危険物の持ち込み、騒音、悪臭の放散等、危険または衛生上有害な行為、その他風紀を害しあるいは近隣の迷惑となるような行為をしてはなりません。』と定められています。
この点からも、ゴミをため込んでいる方に注意を促すことができます。
契約書にも記載がない場合でも、民法には『善良なる管理者の注意義務』の規定があり、入居者に常識範囲での管理監督義務があると解釈されています。

通常は賃貸住宅敷地周辺にゴミを捨てる場所は用意されているので、それ以外の場所に集積し、におい・虫の発生をさせたことにつき、善良なる管理者の注意義務を果たしていないと判断できますから、本当にひどい状態なら訴訟・強制執行という手だても不可能ではありません。 これらの訴訟や強制執行には多額の費用がかかりますが、生活保護受給者に対して費用の償還を請求できる可能性も考えた方が良いでしょう。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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