株式会社加須不動産
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2017年10月27日
オーナー様用役立ち情報

借主は退去したが室内に残置物が置いたまま


借主が賃料を滞納したことから賃貸借契約の解除通知を出したところ、借主自身は退去したが室内には借主の所有物が置いたままとなっています。処分して構わないか。契約書には貸主が残置物を処分できるとする規定があればどうでしょうか。

自力救済の禁止


賃料滞納による信頼関係の破壊が認められ賃貸借契約を解除することができます。賃貸借契約の解除が有効になされれば借主は当該物件を占有する権原を当然に失います。

しかし、物件内にある借主の所有物などは、所有権を放棄する旨の意思表示がない限り貸主や管理業者が勝手に処分してしまった場合には所有権の侵害となります。残置物の処分を「明け渡しの実現」という賃貸借契約上の貸主の権利の実現という側面からとらえると、貸主が裁判所の力を借りないで自力で当該行為を行うことは自力救済に当たり、不法行為と評価されかねません。仮に契約書に「契約終了後に残置物があれば貸主が処分できる」旨の規定があったとしても重大な法益の処分についてはその時点での明確な意思表示が必要であると解釈されれば、契約時点での契約書の記載のみで、いかなる場合でも「所有権の放棄」がなされたと断定することは危険であるといわれます。

したがって、最終的には裁判所の力を借りて対応する(解除明け渡しの訴訟を提起し、判決を得て強制執行する)事が基本です。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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