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2017年09月16日
仲介現場の舞台裏

正直不動産と呼べと言う永瀬君


「俺はクビになろうと、どうなろうと、本音で営業してやるよ。いいか、俺のことを今日からこう呼べ。正直不動産永瀬財地とな」部下の月下に啖呵をきる永瀬だが、既に月下はスースー(寝てる)

正直者は損するか、得するかの問題


永瀬君の台詞の中には「今の不動産会社の多くは、嘘をつけばつくほど、あくどければあくどいほど、儲かる仕組みになっている。俺はそのことに気付きながら自分が儲かればいいと気付かないふりをしてきた。だが、そんな仕事がお前を見てたらバカらしくなってきた。」という、利益優先型の不動産会社に対する批判があります。

正直であろうとすればするほど、営利を目的とした事業組織の信用は高まるでしょうが、逆に顧客の利益ばかり考えていたら、自分たち組織を運営するための源資が危うくなってしまう。この取引上のトレードオフバランスを経営者は考えなければなりませんし、営業の現場が利益優先で暴走しないようにチェックしていく管理も必要です。

これは何も不動産業界に限った話ではなく、世の中の商品取引、流通に関る全ての企業活動に当てはまる話ではないでしょうか?

永瀬君のこの台詞もたまたまあるきっかけで嘘がつけなくなってから、営業上のジレンマでモヤモヤしていた感情に整理をつける意味で出てきたのかもしれません。

部下、月下の独白


月下は言います。「私、気づいたんです。家なんて箱でしかないって。」「そして、不動産業界で働こうって決めたんです。住む人を最優先に考える不動産営業になろうって。だから本音で顧客と向き合う先輩の営業スタイルが私の理想そのものなんです。」「私、宅建だけじゃなくて、これからも法律、金融、税金いろいろな資格を取ったり勉強をして、その家に住む人、そこで商売をする人、さらには、その街に住む人が幸せになるような家を紹介する不動産営業になりたいなって。」

この月下さんの主張も良く分かります。顧客の利益に適うように取引を仲介する不動産営業担当者はしっかりした知識を身につけなければなりません。そして、倫理的なバランスも取れる仕事人でなければなりません。

正直不動産の行く末を予測する


これからも様々な不動産オーナーや不動産を求める顧客との営業交流の中で、永瀬君や月下さんは毎回組織内外の関係者との葛藤や妨害に遭遇していくでしょう。その結果、オーナーさんや消費者を幸せな取引結果に結びつけるのが半分、不幸せな結果となるのが半分くらいかな、と予測します。

会社の中では、永瀬君や月下さんに同調する人物はほとんどいなくて、結果は二人とも退社に追い込まれるのですが、その同僚の中から一人だけ正直不動産という価値観に賛同する人物が最後に現れ、その三人で「正直不動産」の看板を掲げて独立する、という結末は如何でしょうか?少し単純に見すぎているかもしれませんが、同じ業界で小さいながらも不動産会社を経営する立場からは、こんな物語の結末を観たい気がしています。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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