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2017年07月29日
賃貸管理の舞台裏

タバコのヤニ等による壁クロス張替費用を借主に請求できるか?


6年間住んで退去した賃貸マンション部屋の原状回復立ち会いを行ったところ、タバコのヤニ汚れで壁クロス張替が必須となった。当該費用8万円のうち半分の4万円を借主に請求できるでしょうか?

通常損耗か故意過失による汚損か?


タバコのヤニ等については、通常のクリーニングで落ちない程度の汚損であれば、「通常損耗箇所」とは言い難いでしょう。賃貸借契約に「使用上の注意」として「室内での禁煙を禁じる。」と記載してあれば、尚更の契約違反ともとられかねません。しかしながら、退去した借主は当該物件に6年間居住していた事実があります。

ビニールクロスの耐用年数と残存価値は?


本案件の場合、少なくとも居住年数が6年であり、仮に入居前にクロスの交換を行って契約したとしても壁紙クロスの耐用年数は6年となっていますので、残存価値を請求したとしても10%程度がせいぜいでしょう。クロス補修費8万円の半額を借主負担とすることは困難であると考えざるを得ません。

また、6年間住んで頂いた入居者に対して、たとえ故意過失汚損と指摘したところで、この様に細かく負担要求すること自体好ましくなく、人の口伝えでオーナーの風評につながってしまう恐れもあります。管理業者で上手く調整して原状回復敷金精算をイレギュラーにしないように努めることが必要ですね。

この記事を書いた人
鈴木 光浩 スズキ ミツヒロ
鈴木 光浩
埼玉県加須市で24年間不動産に関わる事業、取引を続けてきました。 最近は公益社団法人の理事職も兼任しています。還暦も過ぎたので 頑張らず、我慢せず、根性持たずのゆるゆるペースが仕事の基本ですが、 不動産売買の本質、賃貸不動産経営の本質的な問題について理解した上で 各種コンサルティングを日々行なっています。自分自身で収益物件の購入・ 売却、賃貸経営を実践しています。失敗も成功も経験ありますので案件に 適した提案が出来ると思います。趣味は心身の健康書籍の読書と将棋観戦。 世の中で起きていることを見ること、聴くことが好きで、好奇心に満ち、 ときたま書くことや写真を撮ることに夢中になります。
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